「つぼきゅう禅」を商品化

仕事としてお灸を扱ってみたものの「ええーお灸なの」と敬遠されます。熱さを我慢しなければならない。皮膚に跡がつくなど、いくら家庭療法の効用を説いても、うなずいてくれる人は皆無といってよい状態でした。
しかし私には足三里の灸で健康になったという確信と事実があり、挫ける事は、ありませんでした。たまたまこんな時、仕入先の株式会社山正に、遠赤外線を放射する、アポロンシートという用紙を使った台座灸があることを知りましたが、販売実績がともなわず、お蔵入りになっていることも知りました。
その製品を家庭で使いやすい形に改良すること、遠赤外線放射率をたかめることを提案したところ、株式会社山正の押谷会長は素人の私の意見を快く受け入れてくれ、約1年の試行錯誤を繰り返し、出来上がった製品の販売を私に一任されました。
私は、販売のため、株式会社東京山正を設立し、この商品に余語翠巌(よごすいがん)老師に感謝する意味で、「つぼきゅう禅」という名前をつけて発売しました。
これが遠赤外線放射温灸「つぼきゅう禅」誕生までの経過です。